ソルベルグ、2012年シーズンを振り返る

速報

2013年シーズンのWRC参戦を断念したと報じられているペター・ソルベルグ(Petter Solberg)が、2012年シーズンを振り返っています。

「2012年全体を顧みて、期待はずれの、実につまらない内容だったと言わざるを得ないよ」
「最悪だったのはポルトガルだね。僕らはそれを簡単にいただけたのに放り投げた。うん、最終的には3位で終わって満足だったけど、もっといい結果だったかも知れない」

「僕たちはとても大きな希望を抱いて今年に入ったんだ」
「勢いよく始めてシーズン前半はうまくいったけど、後半は何一つうまく進んでいるようには見えなかった。わからないけど、たぶん僕はただ必死に勝とうとしていただけなんだ」

ローブは天才だからよくわからないので置いとくにしても、ソルベルグと比べると明らかにヒルボネンやオジェ、ラトバラの方が(年齢に関係なく)現代的でスマートなドライバーだと管理人は思います。
うまい表現ができないのが恐縮ですが…ペターのSS走行時の速度は確かに高いです。でもイベント終了時にポディウムの真ん中に立っていられるのはそういうドライバーではない、ですよね。
仮にSSが全部直線のみの道路だったら、ペターの優勝回数はもっと多かったことでしょう。でも実際のラリーにそんなドラッグレースみたいな設定はありません。アクセルベタ踏みで走れるならWRCのドライバーに必要なのは根性だけですが、実際に必要なのは(眼前の路面に限らない)周囲の状況を判断する能力であり、極めて繊細な車輛コントロールを行う能力であるはずです。
ヒルボネンが躓かなかった石にペターが躓くのはなぜか。それは運や根性で語られる性格のものとは違うのではないでしょうか。

※以下、管理人がペターに向かって無責任に吠えます。←いつもそうですけど…。
「ただ必死に勝とうと」…そんなの当たり前にみんなやっているんですよ! 勝つためには速く走らなきゃいけない。でもコーナーでただアクセル開けても車は横に振れるし、コースアウトやクラッシュのリスクが高まる。だから最短時間でクリアできるような適正速度を(ドライバーだけじゃなくてコドライバーとかチームスタッフとか)みんなが追求しているんじゃないですか! しっかりしてください。そして、ウケ狙いじゃない走りをまたWRCで見せてください。待っています。

« »