ソルベルグの明日はどっちだ
2003年のドライバーズチャンピオン、スバル黄金時代を象徴する最後のドライバーであるペター・ソルベルグ(Petter Solberg)の来シーズンのシートはまだ決まっていません。
2008年末のスバルのWRC撤退、その後3年間のプライベーター参戦を経て2012年にフォードのワークスチームに返り咲いたソルベルグですが、その結果は来年につながるものではありませんでした。
「ほかの選手権で勝てるのはわかっている。もちろんFord Fiesta RS WRCがタイトルを勝ち取るのに申し分ないし、さらによくなっていることもわかっている」
「僕はただ無性に運転を続けたい」
「このスポーツが大好きなんだ。それは僕の人生そのものなんだよ。WRCのすべてを愛している。でもWRCから身を引かなければならないかもしれないという現実を考えないといけないね。こんな風に考える必要がある。僕はプロドライバーだ。そしてそれで生計を立てることができないなら、ほかの仕事を探さなければならない。まったく簡単なことだよ。もし引退するとしたら、僕のWRCキャリアがフォードで始まってフォードで終わるのはすてきなことだね」
いい意味で懲りない、あきらめないことがペターの長所だったと思うのですが、さすがの彼もどうにもならないと感じているのかな、と管理人は思いました。
プライベーターとして自らのチームを率いて参戦していたときには資金繰りでかなり苦労していたようでしたので、もうそちらの選択肢はほとんど考えていないと思います。
日本車のドライバーとしてシリーズチャンピオンにまでなった人だけに現役続行してほしいところですが、フォードから声がかからないとすると残るシートはミニとヒュンダイでしょうか。台頭してきた若手を押しのけ、いす取りゲームに勝利することができるのか。答えは年内に出ることでしょう。
2012/11/18